読了。時代のせいか、長編としては初期の作品だからか、どこかサイバーパンク的で、なんとなく青臭い。忠誠モッドの登場から俄然面白くなるが、結末はなんだか、畳み掛けようとして勢いが余ってしまった感じがする。というか、最近翻訳された作品と比べると、共感度が違うと言うか。
などと、なんか俺としては珍しく辛辣な書き方をしてしまうが、量子論のこねくり回し方は秀逸だし、人物とそれぞれの関係もやや荒削りとはいえイーガン的で良い。しかし、やはり量子論自体まだアレなのでアレな感じなのではないか。